人は、分かってもらえたと感じた時に初めて答えを求める

昨日、娘が少し不穏な表情で帰ってきました。
「何かあったのかな?」
そう思いましたが、その時は何も聞かず、そのままにしておきました。
夜は彼と散歩に出かけ、サッカーを見るからと早めに就寝。
そして今朝。
二度寝をしたあと、二人でコーヒーを飲んでいました。

私は、子どもに何かあったのかなと思う時、たまたま時間に余裕がある日は、少し意識していることがあります。
「私は今、あなたの話を聴けるよ。」
そんな空気だけをまとって、同じ部屋にいるのです。
すると不思議なことに、他愛もない話から始まって、少しずつ、少しずつ、心の奥にしまっていた言葉が出てきます。
娘が求めていたものは
状況が少し見えてくると、つい言いたくなる言葉があります。
「ママの時はね…」
でも、その言葉をそっと胸に戻して、
「どうしてそう思うの?」
そんなふうに、彼女の心の奥にある鍵のかかった扉を、ノックするように聴いていきます。
しばらく話したあと、私は聞いてみました。
「ところで、『こんな時ってママならどうする?』って聞きたくならないの?」
すると娘は、
「それを聞く時はね…
もっと自分の気持ちをママが分かってくれたなって感じた時かな。」
そう答えました。
あぁ、そうなんだ。
だったら、その時まで待とう。
そう思いました。
良かれと思って差し出した言葉も、
相手が必要としていなければ、その人にとっては受け取れないもの。
どんなに良いアドバイスでも、タイミングが違えば届かないことがあります。
本当に必要になったら、彼女は自分から取りに来る。
それだけの信頼関係は育まれていると信じています。
そう信じて待つことも、親にできる大切な関わりなのかもしれません。
「それでいい?」
私は自分自身にも問いかけました。
すると心の中から返ってきたのは、
「それでいい。」
という答えでした。
分かったつもりにならず、聴き続けたい
娘は21歳。
国公立大学の法学部で、私には想像もできないくらい勉強をしています。
周りには、本当に優秀な仲間たちがいます。
私は、その世界を経験したことがありません。
だからこそ、
- 分かったつもりにならず、もっと彼女の胸の内を聴いていたい。
- 理解したいのではなく、理解し続けようとする親でいたい。
そんなことを思いました。
最後に私は聞きました。
「彼には話せているの?」
すると娘は、
「うん、話は聞いてもらってる。でも、だからといってどうこうなることでもないんだけどね。」
そう答えました。
人は「安心して話せる場所」があると前を向ける
きっと、人は答えが欲しい時ばかりではないのでしょう。
- ただ、自分の気持ちがそのまま存在してもいい場所。
- 否定されず、急がされず、結論も出されない場所。
そんな場所があるだけで、人はまた前を向けることがあります。
だから私は、今日も思います。
子育てで大切なのは、「何を言うか」よりも、「安心して話せる関係を育てること」。
今日、娘との時間を通して改めて思いました。
「安心して話せる家族」は、偶然できるものではなく、日々の関わりの中で育っていくものなのだと。
だから私は、この時間を一人でも多くのお母さんに届けたいと思っています。

家族会議は「話し合い」ではなく「安心を育てる時間」
明日から始まる「家族会議のすすめ講座」も、実はそのための講座です。
家族会議という名前ですが、何かを決めるためだけではありません。
安心して話せる家族になるための時間をつくる講座です。
| 内容 | 詳細 |
|---|---|
| 開催方法 | オンライン |
| 時間 | 10:30〜12:30 |
| 日程 | 7月1日(水)、7月15日(水)、8月26日(水) |
| 回数 | 全3回 |
たった一人でも、自分を理解してくれる人がいるだけで、人は安心して前へ進めます。
それが家族全員に広がったとしたら──。
その安心感は、子どもの可能性を大きく育ててくれると私は信じています。


