ゲーム・スマホ・片づけ。親の小言が増える本当の理由

夏休みは、小言が増えやすい季節
夏休みが近づくと、お母さんたちからこんな声をよく聞きます。
「ゲームばっかりしてるんです」
「スマホばっかり見てるんです」
「何回言っても片づけないんです」
「返事もしないんです」
そして最後には、
「私、夏休み中ずっと怒ってしまいそうです」
と。
わかるわ〜、と思うんです。
家にいる時間が長くなると、どうしても目につくんですよね。

出しっぱなしの服。
脱ぎっぱなしの靴下。
ゲームの画面。
スマホの画面。
話しかけても、
「うん」なのか
「聞いてない」なのか分からない返事。
こっちは話したいのに、子どもは画面の向こう側にいるような気がしてしまう。
そんな毎日が続くと、
ついつい小言も増えてしまいます。
私自身も、
「さっさとしなさい」
「早く食べなさい」
「宿題しなさい」
「早く寝なさい」
そんな言葉を何度も何度も繰り返していた時期があります。
一生懸命伝えているのに伝わらない。
エネルギーばかり使って、自分もヘトヘト。
コミュニケーションはキャッチボールだと言うけれど、投げても投げても返ってこないような気持ちになることもあります。
でもね。
小言が増えるのはね、
お母さんが悪いからじゃないと思うんです。
だって、見えてるんやもん。
気になるんやもん。
大事に育てたいんやもん。
それだけ大切に思ってるってこと(^ ^)
だからまずは、
「また怒ってしまった」
ではなく、
「私は何にモヤモヤしているんだろう?」
と、自分の心を見てみてもいいのかもしれません。
ゲームやスマホにイライラする本当の理由
以前、マザーズスマイル塾でこんなお話が出ました。
「子どもがゲームをしているのを見るとイライラするんです」
最初は、
目が悪くなる。
宿題が遅くなる。
寝るのが遅くなる。
返事をしない。
時間の無駄に見える。
そんな言葉がたくさん出てきます。
うんうん。
それでそれで?
と、もう少しお話を聴いていくと、
お母さんがポツリとおっしゃいました。

「私、あの子と話したいみたいです」
えっ?
そうなの?
ご本人もびっくりです。
さらに話を聴いていくと、
「せっかく家にいるのに、ゲームばかりしているから話せないんです」
「スマホを見ている時間が長くて、何を考えているのか分からないんです」
「本当はもっと話したいんです」
そんな気持ちが出てきました。
そして最後に、
「まさかのヤキモチですね」
って。
みんなで笑ったんです。
ゲームが嫌だったわけじゃない。
スマホが憎かったわけでもない。
本当に苦しかったのは、
子どもとのココロの距離が遠く感じること。
もっと話したい。
もっとつながっていたい。
そんな気持ちだったのです。
「そっか〜。私、あの子と話したかったんや」
そう気づいた瞬間、のどに刺さっていた小骨がスッと取れたようなお顔をされるお母さんもいます。
子どもは、自分で気づく力を持っている
だからといって、
何も言わないのがいいという話ではありません。
ある日、息子が小学生の頃。
男の子4人でゲームをしていました。
みんなテレビに向かって、ピクリとも動かない。
どんな顔してるんやろうと思って回り込んだら、
なんと全員が瞬きをしていない。

そこで私は、
「こら!瞬きしなさい!」
ではなく、
「あの〜、ちょっと思ったことがあるのですが」
「私には全員が一度も瞬きをしていないように見えるのですが」
と伝えました。
すると全員が一斉にパチパチパチ。
プププ〜(^^)
おもしろいでしょ。
自分で気づいたから、自分で動いたんです。
別の日には、
私が洗濯物を干していると
娘が「体操服を洗濯しちゃった〜!」と困っていた朝がありました。
「昨日クラブやったから洗濯機に入れてしもた…。」
こんなときも
「そっかそっか〜。入れてしもたんやね」
と受け止めていたら、
娘は自分で代わりの服を探し始めました。
最後に
「今度はどうなればいい?」
と聴くと、
「前日準備しなあかんな〜」
と自分で気づいたのです。
子どもって、本当は考える力を持っています。
親が答えを与えるより、
考えるきっかけを渡した方が動き出すこともあるんですね。
話したいのに、小言から始まってしまう
ゲームばっかり。
スマホばっかり。
片づけない。
返事もしない。
そんな姿を見ると、
ついつい
「ゲームやめなさい」
「スマホばっかり見てないで」
「片づけなさい」
から始まってしまうんですよね。
私もそうでした。
だって気になるんだもの。
ちゃんとしてほしいと思うんだもの。
うんうん。
それは自然なことだと思うんです。
でも、あのお母さんが気づいたように、
心の奥には
「もっと話したい」
という気持ちが隠れていることがあります。

本当は、
「今日どうやった?」
って聴きたい。
本当は、
「最近何考えてるん?」
って聴きたい。
本当は、
ただ一緒に笑って話したい。
なのに、気づいたら会話の最初の一言が注意や小言になっている。
そうすると子どもも身構えてしまいます。
お母さんも苦しくなります。
だから大事なのは、
ルールを増やすことよりも、
話せる時間や場所を持つことなのかもしれません。
家族で話し合うという選択肢
我が家では、テレビやゲームの時間について家族会議をしたことがあります。
議長を決めて、
みんなで意見を出し合う。
否定も批判もしない。
まずはやってみる。
合わなければまた話し合う。
そんな会でした。
ゲーム時間を決めるための会議というより、
家族で考えるための時間。
そんな感じです。

不思議なんですけどね、
親に決められたルールより
自分たちで話し合って決めたルールの方が守ろうとするんです。
そして何より、
お母さんが一人で抱え込まなくてよくなる。
「私ばっかり言ってる」から、
「家族で相談して決める」へ。
そんな変化が生まれていきます。
夏休みは、親子が一緒に過ごす時間が増える季節です。
だからこそ、
ゲームやスマホ、片づけのことでモヤモヤすることもあるでしょう。
そんな時、
ルールを言い渡す前に、
一度家族で話してみる。
そんな選択肢があってもいいのかもしれません。
ゲームやスマホ、片づけのルールを、親がひとりで抱え込むのではなく、家族で話し合える土台をつくっておきたい方へ。
マザーズスマイルでは、7月1日から「家族会議のすすめ講座」を開催します。
親が決めるのではなく、家族みんなで考える。
そんな対話の時間を、一緒に育んでいけたらと思っています。


