「宿題しなさい」の前に、親子で話しておきたいこと

夏休みが近づくと、少しソワソワするお母さんも多いのではないでしょうか。

「ちゃんと宿題やるかな」
「宿題やった?って毎日言うんだろうなあl」
「今年もバトルになるのかな」
本当は怒りたいわけではない。
でも、放っておくのも不安。
そんなふうに感じるのは、それだけ子どものことを大切に思っているから。
子どもに困ってほしくない。
後から慌ててほしくない。
できれば、自分で考えて進められるようになってほしい。
だからこそ、つい口から出てしまうのです。
「宿題やった?」
「早くしなさい」
「ちゃんと考えてるの?」
でも、今日は少しだけ、その前にできることを考えてみたいのです。
宿題の前に、子どもの心は準備できているでしょうか
学校から帰ってきた子どもは、親が見ていないところで一日を過ごしています。
授業を受けて、友達と関わって、先生の言葉を受け取って、暑い中を重い荷物で帰ってくる。
中学受験や塾の宿題がある子なら、そこからさらにもうひと頑張りです。
親としては、時間がないことも分かっているからこそ、すぐに動いてほしくなります。
けれど、子どもが宿題に向き合うためには、心の準備が必要な時があります。
「おかえり。宿題やりなさい」
と言う前に、
「おかえり。今日も頑張ったね」
「暑かったね。冷たいものでも飲む?」
そんなふうに、まずその子の存在を受けとめる時間。
それは、宿題とは関係ないようでいて、子どもが自分で動き出すための土台になることがあります。

「やりたくない」を受け止めると、子どもは考え始める
ある日、娘が言いました。
「あ〜、公文行きたくないな〜」
私は、
「行きなさい」
とは言いませんでした。
「公文行きたくないんだね〜」
と返しました。

すると娘は、
「宿題交換して帰ってこようかな〜」
と言いました。
「宿題交換して帰ってきたい気分なんだね」
そう返すと、今度は、
「心の中で天使と悪魔が闘っています」
と。
「そうなんや。天使と悪魔が闘っているんだね」
ただ、気持ちを受け止めて聴いていました。
やりたくない気持ちは、誰にでもあります。
大人だってあります。
だから、やりたくないと思ってはいけない、とは言えないのです。
でも、その気持ちを受け止めてもらったあとで、子どもは少しずつ自分の中で考え始めます。
「今日行っておかないと、金曜日に困るな」
「どうしようかな」
そんなふうに、自分の中で気持ちと向き合う時間が生まれるのです。
やりたくない気持ちから、やろうという気持ちになる時。
それは、子どもにとって心の筋トレのような時間なのかもしれません。
宿題の計画より先に、「どんな夏にしたい?」を話してみる
夏休み前になると、親はつい計画を立てたくなります。
何日に何ページやるか。
自由研究はいつ終わらせるか。
読書感想文はいつ書くか。
もちろん、計画は大切です。
でも、いきなりTO DOリストを作る前に、親子で話してみてほしいことがあります。
「どんな夏にしたい?」
この問いです。
友達と遊びたい。
ゲームもしたい。
部活を頑張りたい。
旅行を楽しみたい。
宿題は早めに終わらせて、後半はゆっくりしたい。
子どもは親が思っているよりも、感じて、考えて、自分なりの想いを持っています。
ただ、ひとりではその想いに気づけないこともあります。
だからこそ、親が聴くことが応援になるのです。
「どんな夏にしたい?」
「そのために、宿題はどう進めたらよさそう?」
そんな順番で話せると、宿題は親に言われてやるものではなく、自分の夏をつくるために考えるものへと少し変わっていきます。
「私ばっかり」から「家族で相談する」へ
夏休みは、宿題だけではありません。
ゲームの時間。
お昼ごはん。
習い事。
部活。
きょうだいの予定。
気づけば、お母さんだけが全部を把握して、全部を声かけして、全部を気にしている。
「なんで私ばっかり」
そう感じることもあると思います。
そんな時に大切なのは、親がもっと頑張ることではなく、家族で話し合う仕組みを持つことかもしれません。
家族会議は、親がルールを言い渡す場ではありません。
子どもが自分の考えを言葉にし、親がそれを受け取り、家族で一緒に考える場です。

宿題も、ゲームも、夏休みの過ごし方も、
「どうするの?」
と責めるのではなく、
「どうしたい?」
「何があったらできそう?」
「家族でどんなふうに協力できる?」
と話し合う。
その積み重ねが、子どもが自分で考える力を育てていきます。
夏休み前に、話し合える土台をつくる
「宿題しなさい」と言いたくなる気持ちは、愛情です。
だから、その気持ちを責めなくていい。
ただ、その言葉をかける前に、ほんの少しだけ立ち止まってみる。
この子は今、どんな気持ちなのかな。
どんな夏にしたいと思っているのかな。
何を手伝ってほしいのかな。
親子でそんな話ができたら、夏休みの宿題は、ただの親子バトルではなく、子どもが自分で考える練習の時間になるかもしれません。
夏休み前に、宿題やゲーム、家族の過ごし方を親子で話し合える土台をつくっておきたい方へ。
マザーズスマイルでは、2026年7月1日より「家族会議のすすめ講座」を開催します。
7月1日、7月15日、8月26日の全3回、オンラインでの講座です。
親が一人で抱え込む夏休みから、家族で相談して決める夏休みへ。
この夏が、親子にとって「言い合う夏」ではなく、「話し合える夏」になりますように。


