夏休み、なぜお母さんばかりがしんどくなるのか

「早く新学期にならないかなぁ」
実は私も、子どもたちが小さい頃、夏休みの終わりになるとそんなことを思ったことがあります。
毎日3食のごはん。
宿題の声かけ。
兄弟げんか。
ゲームの時間。
部屋の片づけ。
気づけば一日中、誰かに何かを言っている。
子どもたちは大好きなのに、
夏休みが始まる前から少し気が重くなる。
そんな経験をしたことのあるお母さんもいるのではないでしょうか。
「また私ばっかりになる」
夏休みがしんどくなる理由は、子どもが家にいるからではないのかもしれません。
本当にしんどいのは、
お母さん一人が考えていること。
宿題はどうする?
ゲームは何時間?
昼ごはんは何にする?
いつ出かける?
お手伝いは?
家族のことなのに、
気づけば全部お母さんの頭の中にあります。
だから、
「宿題やったの?」
「ゲーム終わり!」
「片づけて!」
と言い続けることになる。
本当は怒りたいわけではありません。
本当は楽しい夏休みにしたいのです。
でも、自分しか気にしていないように感じると、人は苦しくなります。
だから多くのお母さんが、
「また私ばっかり」
と感じてしまうのです。

「夏休みの犠牲」にならないために
以前の私は、
「夏休みだからできない」
「子どもがいるから行けない」
そんな言葉をよく使っていました。
すると不思議なことに、
夏休みそのものが重荷になっていきます。
まるで自分が夏休みの犠牲者になったような気持ちになるのです。
でも、ある時から少しだけ言葉を変えてみました。
「夏休みだからこそ、できることは何だろう?」
「子どもたちがいてくれるからこそ、できることは何だろう?」
現実は何も変わりません。
ごはん作りもあるし、宿題もあります。
それでも、見える景色は少し変わります。
夏休みを乗り切るものではなく、
家族でつくるものとして見られるようになるのです。
夏休みのトラブルは、子どもの力を知るチャンス
以前、娘が小学4年生の時のことです。
夏休みの宿題プリントを全部終わらせました。
ところが、そのプリントが見当たりません。

「え?」
「なくなった?」
「うそやん……」
親子でしばらく固まりました。
私は内心、
「勘弁して〜!」
と思っていました。
けれど、探しても出てきません。
結局、先生にお願いして、もう一度プリントをいただくことになりました。
そして娘は、最初からやり直しました。
その姿を見ながら、私は気づいたのです。
なくしたことは失敗だったかもしれない。
でも、
大切なものを管理すること。
片づけの大切さ。
誰かのせいにしても戻らないこと。
そして、
「なくしても、またやり直せばいい」
ということを学んでいる。
何より、
「この子には、もう一度やり切る力がある」
ということを私自身が知ることができました。
夏休みのトラブルは困ります。
でも、その出来事の中には、子どもが育つ種が隠れていることがあります。
宿題の計画より先に話したいこと
夏休み前になると、
まず宿題の計画を立てたくなります。
でも私は、その前に聞いてみてほしいことがあります。
「どんな夏にしたい?」
という問いです。
たくさん遊びたい。
部活を頑張りたい。
家族で出かけたい。
挑戦したいことがある。
子どもは親が思っている以上に、
感じて、
考えて、
想いを持って生きています。
ただ、一人ではその想いに気づけないこともあります。
だからこそ、
親が聴く。

「そうなんだね」
「それやってみたいんだね」
そんな時間が、子どもの心の栄養になります。
「みんなのこと」を、みんなで考える
夏休みのしんどさは、
お母さんが全部背負っている時に大きくなります。
だから我が家では時々、
家族会議をしていました。
- テレビの時間。
- ゲームの時間。
- お手伝い。
- 家族の予定。
議長を決めて、
みんなで意見を出し合う。
意見は自由。
否定も批判もしない。
やってみて違ったら、また話し合う。
すると面白いことに、
子どもたちは案外真剣です。
大人が思いつかないようなアイデアも出てきます。
親が決めたルールではなく、
家族で決めたルール。
その違いは思っている以上に大きいのです。
「私ばっかり」から、
「みんなで考えよう」へ。
家族会議は、そんな小さな一歩なのかもしれません。
夏休み前に、家族で話し合える土台を
子育ては長いようで、本当にあっという間です。
宿題を全部終わらせたことよりも、
ゲーム時間を守れたことよりも、
家族でたくさん話した夏だったね。
そんな記憶が残る夏になったら素敵だなと思います。
夏休み前に、家族で話し合える土台をつくっておきたい方へ。
マザーズスマイルでは、7月1日より
「家族会議のすすめ講座」を開催します。
家族会議は、親がルールを言い渡す場ではなく、
子どもが自分の考えを言葉にし、親が受け取り、
家族で一緒に考えるための時間です。
「私ばっかり」から、
「家族で相談して決める」へ。
この夏、わが家に合った対話の形をつくってみたい方は、
ぜひ講座の詳細をご覧ください。


